2012.03.16

吉本隆明氏の死に寄せた糸井重里氏の今日のダーリンの文章

http://www.1101.com/home.html 2012.3.16


ぼくは、何年も前から、
 吉本さんがこの世から亡くなることを、
 惜しまないようにしようと、じぶんを慣らしていました。
 だから、お会いするごとに少しずつ少しずつ、
 そっちの方に近づいている兆しを見つけても、
 わりあいに平気でいたつもりでした。
 病院に入られてからのお顔や姿も、
 しっかり目では見ていられました。
 前回は、意識がなかったように見えました。
 見てつらかったけれど、落ち着いていたつもりです。
 
 ただ、ほんとうに帰ってこない日が来るとは、
 思っていなかったのかもしれませんね。
 吉本さんのいない世界に生きていることを、
 ぼくはさんざん練習してきましたから、平気です。
 あとは、とても健康な悲しみばかりです。
 思っていたのと全然ちがって、ずいぶん悲しいです。

 誰かが亡くなったとき、あんまりことばはでません。
 こんなふうになにか言うことは、初めてです。
 まだ、吉本さんに聴いてもらえてると思って、
 ぶつぶつ言ってるのかもしれません。
 「ありがとうございました」とか
 過去形で言うのはやめておきます。
 ぼくがそっちに行ってから、そこでお礼を言います。
 でも、中締めっていうのもありますものね。
 じゃ、また。

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